ムーンダストについて

青いカーネーションの開発ストーリー

 サントリーとオーストラリアのフロリジン社(2010年 活動休止)との共同開発により生まれた、世界初の青いカーネーション「ムーンダスト」。青いバラの開発過程で生まれたこの花は、ペチュニアなどの青い花から青色色素を作る遺伝子を採取し、カーネーションの遺伝子に組み込むことによって生まれました。世界で初めてバイオテクノロジーを用いた開発に成功した、貴重な青いカーネーションは1997年から「ムーンダスト」ブランドとして発売しています。

ムーンダストの歴史

1990年 研究開発着手
1995年 フロリジン社(2010年 活動休止)と共同で遺伝子組換えの青色系カーネーション開発
1997年 日本でのムーンダストの販売開始
2004年 「青いバラ」とともに"グッドデザイン金賞"を受賞
2006年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞 日経産業新聞賞を受賞
2009年 スタンダードタイプ"アクアブルー"の販売開始
2013年 スプレータイプ"サファイア" "アクアマリン"の販売開始

貴重な青い花をお届けするために

 ムーンダストは品質の高さで、みなさまよりご好評いただいております。
われわれはメーカーとして、「日持ちの良さ」「花の色の美しさ」「茎葉のすばらしさ」などの品質の高さを保つ為に日々努力をしています。北米・南米の自社スタッフによる生産指導の徹底を通じて品質の改善に常に努めており、品質の良い商品をみなさまのお手元に届くよう一貫した管理を行っています。

生産

 「ムーンダスト」は南米で生産されています。南米は、気温が15〜22℃と常春の気候でカーネーションの生産に適しています。この安定した温度と気候が、年間通じて高品質なムーンダストの生産を可能にしています。また、赤道直下で標高2200m〜2500mの高地なので、日照の強さが花色の発色の美しさを作り上げます。
 南米の農園内には、実験室を完備し、病害虫調査、土壌検査を行うことで、あらゆる事柄に迅速に対応。また、親株を保存する培養設備も完備されています。生産されたムーンダストは欧米でも販売されており、トップクオリティ10%のみを厳選して日本に輸入しています。

ファーストフラッシュだけの特別生産 南米コロンビアの自社農園

収穫

 収穫後の処理は、お花の鮮度を保つ為の大切な作業の一つです。サントリーフラワーズでは、収穫後すぐに商品の選別と、お花に水を吸わせる作業―水あげを行います。
 水あげの際は、花の鮮度をより一層高める専用の処理剤を用い、迅速な収穫後(ポストハーベスト)処理を実施しています。また、低温管理をしっかりと行い、鮮度の保持に努めています。

選別後すぐに水あげ 専用処理剤 → phチェック 濃度チェック

南米から日本まで

 収穫後すぐにポストハーベスト処理されたムーンダストは、低温管理のまますぐに空港に運ばれます。さらにそこで品質チェックが行われた後、ただちに飛行機に積まれ、国際輸送時に適切な温度で運ばれているか確認を行いながら輸入されています。

コールドチェーン海外輸送(温度データの例)

お客様のもとへ

 徹底した温度管理のもと日本に届いたムーンダストは、到着後すぐに検品と水あげを行います。水あげされたムーンダストは、冷蔵庫にて低温管理をしています。そして出荷の前に、再度検品をして出荷されます。また国内の物流は、鮮度を保つため、水あげした状態でお届けできるよう鮮度保持材入りの湿式輸送を行っています。

特別仕様の縦箱にて出荷 水入り(鮮度保持剤入り) 成田工場より小売店様へ

このように生産から出荷まで、一貫したそして徹底した管理がムーンダストの品質の高さを支えています。われわれは、より良い商品をお届けできるよう日々努力して参ります。